10の公式



皆さんは何かを始める時、それをどこまでのレベルまでにするのか決めていますか??

ある事に卓越しようと思ったとき、スポーツに限らずどのような分野でも10,000時間必要と言われています。
これを「10,000時間の法則」「10年の法則」と呼ばれます。

これを単純計算で10,000時間÷10年÷365日で計算すると一日2.74時間となります。

これは何かの分野で一流になるためには毎日約3時間×10年間続けて計画的に取り組まなければならないことを表しています。
この法則は心理学者のエリクソンによってスポーツだけでなく科学、音楽、芸術その他さまざまな領域で確認されました。
また、エリクソンは「計画的に」「優れた教師によって」「選択された課題」に取り組む必要があると述べています。

物事に取り掛かる時に私たちは自ずと上記の時間や必要な事を選択しています。
時間はどれくらいかけてやっているのか、計画を立てて筋道を立てているのかいないのか、方法は我流なのか参考本なのか動画なのか指導者なのか、そこで生まれた課題をどう解決していくのか諦めるのか。
そのレベルの違いで一流から三流などまで自然と分かれてしまいます。

ここで挙げている法則はあくまで一流の世界の舞台を目指す選手のパスウェイなので、ここまで割くことは出来ないにせよこういったことが必要になってくると知ることや、ここまでさせる事が出来ないのであればその選手のパスウェイはどのようなものになるのかを計画的にかつ適した選択を判断せざるを得ません。

スポーツ分野では国を挙げて育成プログラムを実施している国なども増えてきました。
日本もようやく限られた都道府県ですが、トップアスリート育成プログラムが行われています。
その内容は何もそのスポーツのみに特化させるわけではなく、「万人に共通した基本動作」をいかに鍛え上げ、本格的に取り掛かる年齢になった時、適切なスポーツを見いだせたときに困らない育成プログラムを実施しています、それもゴールデンエイジの段階から。
東京五輪で金メダルを多くとることが私個人的には良しとは思いませんが、メジャースポーツだけに特化するのではなく多くのスポーツのメダリストを作るという事では普及の意味や選手人口の偏りを含めれば良いなと思います。
でも、金メダルは一つの国に多く入るよりかは多くの国に一つ入れば世界が盛り上がるなとも思いますね。

いやはや、私自身はトップ選手を育成している身ですのでこのような甘い考えは持ってはいけないのですがね、全体を考えると色んな考えが出てくるなーと思います。

何よりこのスポーツという文化がたかだか数百年で終わることが無いような取り組みの一つを積み重ねていきたいと思います。


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