大会前のメンタルコントロールについて



GUM12_CL13005
さまざまな思いが人にはある。

新国立競技場
写真は幻となった新国立競技場です、特に意味はないです。

さていよいよ大会が1週間後という状況下。

そんなときの当人の気持ちは何とも言葉で表現しずらい状況です。
「ドキドキ」「ソワソワ」「ワクワク」などでしょうか。

そういった状況の中、大会など何か大切な行事を迎えるにあたり、上手くいくために3つの事を大切にしてください。

 

1.「上手くいってほしい」ではなく「上手くいく」「成功させる」と思い込む
人は困った時、神頼みのような他のものへの願望を抱いてしまいます。
これでは実際に行う当人の行動には直結してきません。

「何かを成し遂げる人には強い気持ちがある」と言いますが、そのような人のメンタルは「○○になってほしい」や「○○にしたい」というような願い、欲求ではなく「○○になる」「○○にする」というような強い達成目標を自身に思い込ませます。
「思い込む」という事は周りが「思わせる」のではなく当人が「思い込み行動する」という事です。
大会を迎えるにあたって自信の喪失だけは避けなければいけないので、「上手くいってほしい」というような欲求でもそれがプラス思考であれば問題はありません。
思いが行動を生み行動が結果を生み結果が次の思いを生んでいく。
プラスのスパイラルの波に乗ってほしいと思います。

 

2.100%を求めすぎてはダメだという事を知る
先ほどのプラス思考とは裏腹に、完璧を求めすぎる事は逆の結果を生むこともあります。
メンタルのコントロールは気持ち100%の状態が必ずしも結果100%にリンクする訳ではありません。

どういうことかというと、学校のテストで例えます。

1日3教科(国語・数学・英語)のテストを行うとします。
最初の国語のテスト、100点満点を取ることを目標に妥協なく必死にやってきました。
結果を求めすぎるあまり、そのような時に「たったの1問」分からなかっただけでメンタルの状況はパフォーマンス低下を招きます。
さらに「たったの1問」の悲劇は次の数学テストまで響きます。
国語のテストが終わった後に、「たったの1問」を考えすぎるあまり次の数学のテスト対策、気持ちの切り替えが出来ていません。そのまま次のテスト、次のテストへと負のスパイラルが始まります。
よって100点を目指した行動の後の行動の結果は7割くらいで良しとするくらいが良いです。
この良しとする7割が100点になるよう200点満点くらいの下準備が出来ている人が「メンタル強し」となるわけです。
本人は7割、周りから見て10割という状況だからそれはそれは強心臓の持ち主に見えてしまいます。

3.大会前だからと言って大会の事だけを考えすぎる思考にならない事
程度はあれど人は1日10万回思考しているといいます。

そんな中、必要以上に何か一つを意識しすぎる事は冷静な思考の妨げになってしまったり鬱になってもおかしくありません。
上記3点と矛盾しているようですが、上げたり下げたりするのがメンタルで、自分自身の考えで上げたり下げたり調整するのがメンタルコントロールです。

サイキングアップを図り気持ちを上げる。
上がりすぎて、オーバーワークになったり、小さなミスも許せず気持ちが荒れる。
そうして気分転換にリラクゼーションを心掛ける。
最終的にベストなメンタルコンディションの微調整を行う。

この行動を人は無意識のうちに行っています。
その行動を改めて自分でコントロールできるようにしてほしいと思います。

練習を楽しみ、技の開発を楽しみ、試合を楽しむ。この三つは同じくらい大切なことです。

塚原 光男


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