すごく共感できる記事を見たので紹介させていただきます。
競泳日本代表ヘッドコーチ平井伯昌さんの著書『見抜く力 夢を叶えるコーチング』の中の「指導の前に、まず選手の特性を見抜く」です。
記事にもある通り、選手は幾通りのタイプがあります。
よってコーチングは幾通りものコーチングがあり答えはありません。
かくいう体操競技においても同様に、選手の体操に取り巻くすべてのものには選手の性格がはっきりと表れます。
練習への取り組み姿勢はもちろんの事、その選手が行う技の種類、技のこなし方、演技構成や全体の雰囲気、挨拶の仕方、身なり、そのすべてが選手の性格を引き出し、選手の性格が体操を作り上げます。
平井伯昌さん著書「見抜く力 夢を叶えるコーチング」にある事は体操にも大きく当てはまります。
たとえば練習のいちばんしんどい場面になったとき、その選手は
「さらにチャレンジしているのか」
「それなりに流してやっているのか」
「もっと究めるところまで達しようとしているのか」
体操の技術的な部分以外の心の動きまで見ています。
まだできるのか、これ以上やらせれば怪我につながるのか。
その判断は心の動きを見て解かなければ選手の成長は難しいです。
中にはコーチの声掛け、監督が必要で壁を乗り越えて行く選手もいれば、その声掛けが気にくわずふてぶてしくなる選手もいます。
ただ単に怒鳴り散らすだけのコーチング、いわゆるやらせるコーチングは簡単です。
もちろん場合によっては叱咤激励が必要な特性のある選手もいたりしますが、ただそれだけでは選手には伝わらず上手くいきません。
コーチは選手の特性を理解しアメとムチのコーチングしていかなければいけないと思いますが、強い選手に共通する「コーチが今何を求めているのか」を察知できる力も身につけさせたいですね。
その察知力が高い選手はコーチの特性、いわゆる性格を理解しているといえ、将来社会に出たときには会社で自分は何を求められているのか、上司に何を求められているのかという力に直結します。
ただ選手は競技能力とは関係なく挨拶、礼儀など人となりも素晴らしく成長してもらいたいです。
競技能力が上に上がれば上がるほど人間的にも素晴らしい人になってほしいと思います。
最後に私が早稲田大学在学中に恩師にいただいた言葉を紹介させていただきます。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
稲が実を熟すほど穂が垂れ下がるように、人間も学問や徳が深まるにつれ謙虚になり、小人物ほど尊大に振る舞うものだということ
トップアスリートはトップヒューマンでありたいと願います。
引用:幻冬舎plus 第2回「指導の前に、まず選手の特性を見抜く」平井伯昌
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