体操競技におけるメンタルプラクティスの第2段階の実践



目次

メンタルプラクティスの第2段階

メンタルプラクティス第1段階はこちら

メンタルプラクティス第2段階を行うにあたって

お待たせしました。
まずは前回申し上げた「メンタルプラクティス」のおさらいです。
メンタルプラクティスは運動している様を想像して技術面の向上を図る物でイメージトレーニングとは違い、さらに改善したい技能を想像し、技能の向上を図るものです。競技状況を視覚化することにより心と体を一体化させることで、最適な状態に持っていく手法です。

第一段階を何度か繰り返すことで、より早くより鮮明にリラックス状態に入れるようになりましたか?
もし、まだいまいち入りきれていないのであれば第一段階のメンタルプラクティスを繰り返さなければいけません。
でなければ次のステップに進んでも、運動が入るイメージなんて到底行うことができないのは前回お伝えしました。
ここまでクリアできた方や継続できた方は次のステップに移ります。

メンタルプラクティスの第2段階

1.第一段階同様にセンターリングを用いて、リラックス状態を作リましょう。より早くできるようになっているのではないでしょうか。

2.そしてリラクセーション光景をイメージします。どのような光景でも構いません、自分が今までのように、好きなイメージを思い描きましょう。約30秒間、その状態を続ける。

3.そのリラクセーションの光景を止めたのち、センターリングを行いましょう。ここまでは第一段階と同じです。

5.今度は、あなたが今までで成功した競技会の光景をイメージしましょう。成功体験があれば一番望ましいですが、もしないのであればより身近な上手くいった瞬間でも構いません。あなたの一番いいパフォーマンスが発揮されたレベルに達している状況もしくは経験のある競技会をイメージしましょう。この光景をより現実的に、より鮮明にイメージしましょう。その光景の中に自分がいて練習、演技しているイメージをしましょう。各種目のアップから終了、種目アップからアップ終了、1種目目の演技開始から演技終了というように各パートごとにしっかりイメージします。より鮮明にイメージできるまで何度も行います。

6.その成功した光景のイメージを止めてセンターリングを行う。

7.再び、成功した光景をイメージするという繰り返し。あなた自身が行い上手くいっていることが大切です。そのイメージをひたすら描きましょう。

8.これを30分間で、成功した光景を少なくとも、3回は繰り返しましょう。一気に試合全体はイメージせず各パートごとに分けて鮮明に繰り返します。

10.これを少なくとも1日1回、1週間は続けましょう。自然とその光景、空間に入る為にも時間を空けずに一気に刷り込みましょう。

メンタルプラクティスの第2段階を終えて

いかがでしょうか。第2段階まで終えられた選手が何人いたでしょうか??
ここまで根気強く行うことが実はとても大変なのです。
誰かのサポートなしにここまで自身で取り組めた選手は、当然ながらイメージを描くことが得意になり何をするにも未来を視覚化し思い切った行動が取れるようになります。

逆に「途中で行うことを断念した、そもそも行なっていない」という選手は全くその通りの状況が訪れます。それが集中力です。「集中できる力」これこそメンタルプラクティスを行う上で一番身につけられる要素ではないでしょうか。
リラクセーションの空間でひたすらに前向きなイメージを思い浮かべる。これを根気強く行ってみてください。
できる人は「イメージからできている」ということです。逆にイメージが湧かない、イメージできないものはどれだけ取り組んでも出来ません。
ぜひ、ここに書いている事のようにきっちりとした取り組みでなくても構いません。じっとイメージしてリラクセーションに入るスイッチの入れ方を練習してみてはいかがでしょうか。


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